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信じること

「私は万有引力の法則を信じる」なんてのは変な話で。
「私は太陽の存在を信じる」なんてのは変な響きで。
確たる根拠に裏打ちされたものを肯定することを「信じる」とは言わない。
確かな根拠がないもの、証明して言えないからこそ、「信じる」という。
ゆえに、信じるという行為にはエネルギーがいる。危険が伴う。勇気がいる。
だからこそ尊いんだ。

何でもかんでも信じてしまうのは、ただのお馬鹿さんだけれども
何でもかんにでも根拠を求めるってのも実に冷めた話で。
信じられるものが何一つとして存在しない世界は生きるには冷たすぎるよ。
そんな世界に生きるくらいなら、むしろ埋葬でもされてしまった方がマシなのだ。
土の中の方がまだ暖かいだろう。
自分やかけがえのない人、かけがえのないものだけは信じたい。
何の根拠も求めずに。

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